引越しをするたびに。

1989年9月16日、私の故郷広島で挙式をあげました。彼女は22歳、私は25歳。知り合って4年がたったものの、まだまだ社会人としても駆け出し、人間的にも幼いままの二人でした。結婚式がおわるとその日のうちに東京に飛行機で移動、埼玉県浦和のアパートで新婚生活をスタートしました。共稼ぎで、銀座の画廊に勤務している彼女のほうが給料は高く、彼女の実家のサポートに頼るばかりで、なかなか頭が上がらない私でした。

1991年2月に私は大手の航空会社に中途入社しました。埼玉から横浜の社宅に引越し、上大岡での二人の生活をスタート。1992年6月27日に長女を授かりました。彼女は妻から若いお母さんに。

1993年5月に勤務地の変更により愛知県小牧市に引越し。ほぼ新築の大きな高層マンションのような社宅に入居し、周囲の諸先輩、ご家族に助けられながら長女を囲んだ、まだまだ幼い家族生活を送りました。

1995年10月に米国カルフォルニア赴任を命ぜられ、スタンフォードにほど近い住宅地に一軒家を借りて、異国での3人暮らしが始まりました。ここでも周囲の皆さん、現地の米国人にも助けられ、青い空の下できらきらした毎日を過ごしました。1997年8月26日に次女を授かり、我が家は4人家族となりました。

サンフランシスコ

1999年に帰国。大宮の彼女の実家に3年間同居し、2002年8月に浦和に小さな一軒家を購入して引越ししました。住宅ローンを抱え、生活は楽ではなかったと思いますが、彼女はその家で、2人の娘と一匹の犬を育て、2021年11月に倒れるまで、一生懸命にだけどいつも笑顔で家族のことを支え続けてくれました。

最高の妻であり、ママであり、私の人生の伴侶でした。ありがとう。