あの日

2021年11月2日に30年以上連れ添った妻が54歳で昇天しました。脳内出血による急逝でした。前日11月1日は月曜日、朝から変な一日でした。ただ、NHK連続テレビ小説の「カムカムエブリバディ」が始まり、一回目を一緒に見ることができました。

「あの日」は突然来ました。

いつも通り、彼女はファミリーサポートの仕事に朝から出かけました。私はコロナ禍のため在宅勤務。夕方家に帰ってきた彼女はいつも通り、コーヒーをそっと仕事部屋へ運んでくれました。その日はメールシステムの調子が悪く、部屋の蛍光灯も時折チラチラするなど調子があがらない一日だったので、コーヒーのお礼や「お帰り」の一言もそこそこに、私はだらだらとパソコンを操作し続けていました。

生後6か月の初孫が長女と一緒に家にいた時期だったので、いつも通り孫を夕方お風呂に入れた後に、体調不良ははじまったようです。私は仕事が一段落し、台所で夕食の準備をしていた彼女に声をかけましたが、不安そうな目つきがあとから気になったものの、お風呂に入りました。お風呂から出て台所の様子を見ると、いつもは手際のよい彼女ですが、食事の準備が進んでおらず、そこでも少し気になったものの、仕事を続けようと仕事部屋に戻っていました。

その後しばらくして、彼女は「体調が悪いから今日はもう寝るね」といって仕事部屋に入って来ましたが、その表情、様子がおかしく、病院につれていく必要をはじめて感じました。119番に電話し、容態を説明したところ、念のため救急車を出動させますと言われたので、到着を彼女と待ちました。救急車が到着して、乗り込むのも自分ででき、救急車の中でも問診に自分で答えていました。

到着した病院の家族の待機場所で一人で待っていましたが、1時間半くらい経過して名前を呼ばれ、医師から「脳内の出血が激しく、処置のしようがない。申し訳ない」と告げられました。私はまさかと気が動転しましたが、受け入れるしかありませんでした。なんとか「なるべく苦しまないように」とお願いしました。長女と次女もかけつけ、翌日のお昼前まで彼女の心臓が停止するまで、意識は戻らない彼女に3人で声をかけ続けました。コロナの規制があり、病室には限定的にしか入れませんでしたが、最後の時間は4人で過ごすことはできました。

結婚生活は約32年、彼女との出会いや生活、思い出を記録に残したい思いで、ブログをはじめました。f:id:yoimai:20230605221627j:image