死別の悲しみを乗り越える薬

死別の悲しみを乗り越える良い方法は残念ながらないと思います。多くの人は「時間」という薬しかないと言われます。確かにそう、その通りだと思います。私の場合は今のところまだ1年7か月が過ぎたばかり、まだまだ薬は十分ではないかもしれません。

その私からお薦めする本を3冊ご紹介します。

一冊目はアルフォンス・デーケン氏の「心を癒やす言葉の花束」集英社新書。妻の急逝後に何度も何度もこの本を読み返しました。以前購入し、一度さっと読んでしまっていた本ですが、非常に助かりました。

二冊目は重松清氏の「とんび」こちらもテレビドラマも見て、本も過去に読んだ事のあったものですが、どうやって主人公の「ヤス」さんが奥さんの死後に踏ん張っていきたかそのヒントを確認したくて手にとりました。

三冊目はおなじく重松清氏の「その日のまえに」、丁度妻の逝去から3か月目にこの本を手にとりました。何も語れずに天国にいった妻からのメッセージのように思い、電車の中で涙してしまいました。「忘れていいのよ」、そう言われると忘れられません。

 

3冊といっておきながら、もう一冊。辻村深月さんの「ツナグ」、それから映画でみた「月の満ち欠け」、フィクションと理解しながら、いつかまた会える瞬間を待っています。

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